スペイン語の長文読解に挑戦⑩ 分詞構文と関係詞のque

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あんまり長文読解ばっかやっててもあれかなーと思いまして、

今日はいつもと趣を変えてスペイン語の何かをやっていくと見せかけて今日もひつこく長文読解やっていきますよー。


本日のテーマは分詞構文関係詞のqueです。

大丈夫!

今まで学んできたこと事を思い出せば対応できますよ!

できねーやつぁ俺様の授業を真面目に聞いてね―やつだけだビャハハハハ!!

なーんて事はこれっぽっちも思っておりませんがさて以下の文、文構造の理解は余裕でできますですかねみなさま。

ぼくできない。


Habiendo recogido todo lo que quedaba, la profesora García cerró el despacho.

(残っていたものを全てまとめると、ガルシア先生は研究室を閉めた)


例文は 口が覚えるスペイン語 より

分詞構文おさらい

まずは現在分詞を伴う分詞構文の用法から。


主な用法⑤:現在分詞構文で条件、時、理由、譲歩などの意味

口が覚えるスペイン語
現在分詞 より


つまり、分詞構文を含んだ節は、副詞的な役割をもつと考えられます。

それを踏まえつつ、現在分詞を用いた分詞構文を見てみます。


Habiendo recogido todo lo que quedaba, la profesora García cerró el despacho.

(残っていたものを全てまとめると、ガルシア先生は研究室を閉めた)


habiendoは動詞haberの現在分詞です。

Haber
現在分詞
habiendo

スペイン語動詞の意味と活用形検索 VERBO より
https://verbojp.com/haber/

そしてrecogidoは動詞recogerの過去分詞です。

recoger:集める、拾う
過去分詞
recogido

https://verbojp.com/recoger/


haber+過去分詞と言へば、現在完了ですね。

つまり、完了のニュアンスを含んだ分詞構文ということです。

例文の日本語訳も踏まえて考えると、

Habiendo recogido todo lo que quedaba, la profesora García cerró el despacho.
(残っていたものを全てまとめると、ガルシア先生は研究室を閉めた)


残っていたものを全てまとめ終わった時→時の表現
残っていたものを全てまとめ終わると→条件


現在分詞の分詞構文を見たら、このような解釈をしていけばよいということですね。

お馴染みlo+que

長文読解シリーズではお馴染み「lo+que」ですが。

前回の記事でも徹底的に攻略したので怯むことはありません。

もしまだ不安な方は、以下の記事が役に立つかもしれませんよ。


Habiendo recogido todo lo que quedaba, la profesora García cerró el despacho.

(残っていたものを全てまとめると、ガルシア先生は研究室を閉めた)

日本語訳も残っていた「もの」となっているので、中性定冠詞のloはそのまま「cosa」を補ってあげるのがよさそうです。

そして、関係詞のqueが「cosa」がどんなcosaなのかを説明しています。


Habiendo recogido todo lo (cosa) que quedaba, la profesora García cerró el despacho.

それを全てまとめた時、(それが何かって言うと、残っていた物なんだけど、)ガルシア先生は研究室を閉めた


loで一旦一息入れて、que以降の関係節を読み解いていく。

やり方は前回の記事と同じですね。

以上を踏まえまして

本日の例文を見てみましょう。


Habiendo recogido todo lo que quedaba, la profesora García cerró el despacho.


ステップ1.中性定冠詞loを当てはまりそうな名詞に置き換えます。


Habiendo recogido todo lo (cosa) que quedaba, la profesora García cerró el despacho.


ステップ2.よりわかりやすくしたい場合は、que以降の関係節にも名詞を補います


Habiendo recogido todo lo(cosa) que (todo lo cosa) quedaba, la profesora García cerró el despacho.


ステップ3.「一文一動詞」の法則に従って文を分けます。

「現在分詞は活用動詞なのか?」という意見もあると思いますが、理解のしやすさを優先して今回は「活用動詞」としてカウントします。
黄色マーカーが動詞


1.Habiendo recogido todo lo (cosa)(時を表す分詞構文)
(全てのものを集め終えた時)


2.que (todo lo cosa) quedaba,(関係節)
(全てのものは残っていた)


3.la profesora García cerró el despacho.(主節)
(ガルシア先生は研究室を閉めた)


文構造とそれぞれの意味が把握できたところで、主節と従属節で再構築しましょう。


1+2.Habiendo recogido todo lo (cosa) que (todo lo cosa) quedaba,(従属節)
それを全て集め終えた時、それってのは残ってたものなんだけど、)


3.la profesora García cerró el despacho.(主節)
(ガルシア先生は研究室を閉めた)


どですかみなさま。

現在分詞とlo+queの関係詞。

理解できましたですかね。

と、いうわけで。

長文読解って言ってるけど、いうほどには長文じゃなくね?

と何となく疑問に感じてる方もいるかもしれませんが。

長文読解とは、必ずしも10行も20行もある長ったらしい文を読み解く必要はありません。

何でかって言うと、それは何でかって言いますと、結局、長文と言っても今日解説した長さの文の繰り返しだからです。

「10行の長文を読み解く」のではなく、「1行の文を10回読み解く」というイメージですね。

それでも最初は時間がかかったり、「めんどくさ」を感じたりするかもしれません。

しかしながら、動詞見つけて、関係詞や接続詞探して、先行詞考えて、要素の役割を考えて…

文が1行だろうが100行だろうが、やることは基本的に変わらないのです。

あとはこのプロセスを繰り返し、脳内で素早く処理できるようにスピードを上げていけばよいのです。

今まで大仰に構えてきた長文読解も、何だかできるような気がしてきませんかみなさま。

そんな感じでユルメにスペイン語、一緒に頑張りましょうねー。

以上、分詞構文なんて怖くない!でした。



本日の参考図書

口が覚えるスペイン語

これならわかるスペイン語文法

外国語の筋肉

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