スペイン語の過去進行形は線過去?点過去?

この記事は約3分で読めます。
当記事の内容には、広告を含みますよ

本日は日本語にはない時制概念、過去進行形における線過去と点過去について理解を深めていきたいと思いますですよ。

さて以下の文、点過去進行形で表現されてるのはなぜだか知ってますですかねみなさま。

ぼくしらない。


Estuve buscando a alguien que hubiera trabajado en esa empresa, pero no pude encontrar a nadie.

(私はその企業で働いたことのある人を探していましたが、誰も見つけられませんでした)


例文は 口が覚えるスペイン語 より


点過去進行形のおさらい

まずは点過去の進行形から見ていきましょう。

「動詞estarの点過去+現在分詞」で、「~していた」という意味の点過去進行形になります。
過去の進行形は主に線過去進行形が使われますが、点過去進行形では「~していた」という動作を1つのまとまった行為とみなす場合に使われます

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
点過去進行形 より

過去進行形は特別な意図がない限り線過去が用いられます。

では、敢えて点過去進行形を使うのはどういった場面なのか。

文法書の解説にもあります通り、「ひとつのまとまった行為」というのが味噌です。

つまり、「始まりと終わりが意識されているかどうか」がひとつの目安になると考える事ができます。

じゃあ線過去進行形は?

ほいじゃあ線過去進行形との違いは何か?

特に「~をしていた」のが、別の行為等の状況として述べられる場合に使われます

Cuando llegue a la estacion mis amigos ya no me estaban esperando.
(駅についた時は、友人たちはもう僕を待っていなかった)

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
線過去進行形 より


友人たちは待っていなかった→「待っていないという状態の継続」→線過去進行形

点過去進行形と違い、行為の終わりが意識されないため、「継続されていた行為」や、「継続していた状況」の表現に使われます。

また、行為が終了していないという特性から、別に行われている行為の「同時性」や「並行性」との相性もよいわけです。

駅についた時=友人たちが待っていない状態

以上を踏まえまして

本日の例文を見てみましょう。


Estuve buscando a alguien que hubiera trabajado en esa empresa, pero no pude encontrar a nadie.

(私はその企業で働いたことのある人を探していましたが、誰も見つけられませんでした)

点過去進行形は、行為の終わりが意識されます。

つまり、「探していたけど、(見つからなかったから)探すのをやめた(終了)」という行為の終了のニュアンスも含んでいます。

動作の終わりがイメージできるようなら点過去進行形。

動作の継続や別の動作との同時進行を表現したい場合は線過去進行形。

使い分けのイメージ、いけましたでしょうか。

と、いうわけで。

以上、線過去進行形と点過去進行形!でしたー。


本日の参考図書

口が覚えるスペイン語

これならわかるスペイン語文法

外国語の筋肉

コメント

タイトルとURLをコピーしました