韓国語で「もの」や「こと」を意味する「것」。
使えるシーンがたくさんあって便利な半面、私達初学者にとってそれは逆に混乱してしまうことも多々あります。
本日はそんな「것」縮約のお話です。
さて以下の文、「걸로」がなんの縮約だか知ってますですかねみなさま。
ぼくしらない。
저한테 맞는 걸로 골라 주세요.
(私に似合うものを選んでください)
例文は 口が覚える韓国語 より
것おさらい
まずは것のおさらいです。
NHK出版 これならわかる韓国語文法
依存名詞と指示詞 より
것は「もの」や「こと」という意味で、具体的な物事も抽象的な物事も表すことができます。
日本語の「の」や「ん」にあたることもあります。
そして助詞がつくと、話し言葉で縮約が起こります。
書き言葉→話し言葉
것 → 거(もの)
것이 → 게(ものが)
것은 → 건(ものは)
건을 → 걸(ものを)
것으로 → 걸로(ものとして)
걸じゃなくて걸로なのはなぜ?
日本語訳をみると、「私に似合うものを」となっています。
저한테 맞는 걸로 골라 주세요.
(私に似合うものを選んでください)
しかしながら、韓国語では걸ではなくて걸로になっています。
건을 → 걸(ものを)
것으로 → 걸로(ものとして)
こういうところも、初学者にとっては悩みどころですよね。
そんな時はこちら。
NHK出版 これならわかる韓国語文法
格助詞로/으로 より
-을/를に置き換えることが可能ですが、-로/으로を用いると複数の選択肢の中から選ぶというニュアンスがあります。
-로/으로を使うことによって、「この選択肢の中の、これ」というニュアンスを含めることができるそうな。
以上を踏まえまして。
本日の例文を見てみましょう。
저한테 맞는 걸로 골라 주세요.
(私に似合うものを選んでください)
걸로は것으로の縮約形です。
そして、걸を使うよりも걸로の方がより選択肢を意識した表現ができるのでしたね。
つまり、
저한테 맞는 걸로 골라 주세요.
(これとこれとこれとこれの中から、私に似合うものとして選んでください)
と、ちょっと味を付けて解釈できるわけですねー。
ゥエイヨー!!
と、いうわけで。
것は形を様々変えるので、違う形が出てくる度に「これなに???」ってなってました。
今回まとめてみて、だいぶ整理できたかな―って思いますよー。
↓特にこの辺。
書き言葉→話し言葉
것 → 거(もの)
것이 → 게(ものが)
것은 → 건(ものは)
건을 → 걸(ものを)
것으로→ 걸로(ものとして)
ご参考くだされ。
そんなわけで以上、걸로は것으로!!でした。
本日の参考図書
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