みなさまこんにちわ。
本日は、ワタクシたち日本人老若男女を別け隔てなく苦しめている「冠詞」をテーマにお見舞いしていきたいと思いますよー。
さて以下の文、上は定冠詞で下が無冠詞なのはなぜだか知ってますですかねみなさま。
ぼくしらない。
1.Me gusta la música.
(私は音楽が好きです)
2.Me gusta escuchar música.
(私は音楽を聴くのが好きです)
口が覚えるスペイン語 より
gustar型動詞のおさらい
gustarは、「〇〇が好きである」といった意味合いの動詞です。
しかしながらこのgustar、日本人の感覚でいくと少し不思議な動詞です。
何でかといいますと、それは何でかって言いますと、「人が対象物を好きになる」ではなく「対象物が人を好きにさせる」という感覚だからです。
本日の例文でいうと、「人が音楽を好き」なのではなく、「音楽が人を好きにさせる」となります。
なので文法上も、主語は「人」ではなく、「音楽」になります。
主語には基本定冠詞がつく
今日のテーマの鍵も、主語かそうでないか、ということになってきます。
普通名詞が主語として働く場合、一般に、冠詞、所有形容詞、指示形容詞等を伴います
NHK出版 これならわかるスペイン語文法
動詞gustarやdolerを使った文では、好きなものや痛む部位を表す語が主語なので、多くの場合定冠詞を伴っています
主語と冠詞 より
主語であれば、定冠詞がつくといくことですね。
目的語の場合
例文2の場合、主部は「音楽を聴くこと」です。
Me gusta escuchar música.
(私は音楽を聴くのが好きです→音楽を聴くことが私を好きにさせる)
そしてmúsicaは主語「escuchar」の目的語です。
主語ではなく、目的語ということは?
目的語になる名詞は、定冠詞、不定冠詞、無冠詞(具体的な個ではなく概念のみに言及)のいずれかとなる
口が覚えるスペイン語
定冠詞、不定冠詞、無冠詞 より
例文を見るに、個別のミュージシャンや曲、ジャンルにも言及していません。
つまり、「音楽だったら何でもいいんだけどサ、」と、音楽という括り、いわゆる「音楽という概念」について語っていると解釈できるわけです。
以上を踏まえまして
本日の例文を見てみましょう。
1.Me gusta la música.
(私は音楽が好きです)
2.Me gusta escuchar música.
(私は音楽を聴くのが好きです)
例文「1」のmúsicaは主語なので定冠詞付き。
例文「2」のmúsicaは動詞escucharの目的語で、さらには「特定の曲やアーティストではなく音楽という概念」に言及しているだけなので無冠詞。
そういうことだったのですねー。
と、いうわけで。
日本語にはない概念ゆえにいつまでたっても苦手意識の抜けない「冠詞」ですが。
「なんじゃこりゃ?」と疑問に思ったところをひとつひとつ解決して攻略していきましょう!
以上、普通名詞が主語なら基本は冠詞付き!でした。
本日の参考図書
これならわかるスペイン語文法
外国語の筋肉
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