「出かける」とか「出発する」という意味で使われるのが一般的なsalirですが。
こんな使い方もあるってしってましたですかねみなさま。
ぼくしらない。
Antonio cocina mejor que yo en general, pero este plato me sale mejor a mí que a él.
(アントニオは普通わたしより料理がうまいけれど、この料理は彼より私の方がうまくいくんです)
例文は 口が覚えるスペイン語 より
queは比較のque
いきなり奥の脇道にそれますが、本日登場しているqueは「~よりも」を表す比較のqueです。
Antonio cocina mejor que yo en general, pero este plato me sale mejor a mí que a él.
これまでの長文読解の記事でも接続詞や関係詞として執拗に登場していましたが、今回の比較のqueはむつかしいことはないと思うので特に触れません。
もし今の段階で、「読み解くのが厳しい」と感じる方は、スペイン語の比較級をおさらいしてみるとよいかもしれません。
salirの意味
そして本日のテーマsalirです。
先にも触れましたが、一般的な使い方としては「出かける」とか「出発する」とかだと思います。
Antonio cocina mejor que yo en general, pero este plato me sale mejor a mí que a él.
ただ本日の例文ではsalirの前に再帰代名詞のmeが置かれてるので、再帰動詞として辞書を見てみましょう。
salirse:再帰動詞
コトバンク
1 漏れる,あふれ出る.
(2) 〘話〙 のっている,完璧以上にこなす.
小学館 西和中辞典 第2版 より
https://kotobank.jp/esjaword/salir
コアイメージは「漏れる・溢れ出る」で、そこから発展形として「完璧以上にこなす」とあります。
例文の日本語訳からも、「特に練習とかしたわけじゃないけど、体の奥底から何かが迸り、やってみたらうまくできちゃった」という、自然にうまくできた感じがこの再帰動詞のsalirseだと解釈できるのではないでしょうか。
以上を踏まえまして。
本日の例文を見てみましょう。
Antonio cocina mejor que yo en general, pero este plato me sale mejor a mí que a él.
(アントニオは普段私よりうまく料理するけど、この料理は不思議とうまくできるんです、私のほうがね!)
「me sale」で、「私の方がうまい」というのはわかります。
が、「a mí」と追い打ちをかけてるので強調するニュアンスを出してます。
アントニオは内心むかついていることでしょうね。わはは!
と、いうわけで。
以上、salirにはこんな使い方もあるよ!でした。
本日の参考図書
外国語の筋肉
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