長文読解のミソ 関係代名詞Whoで考える完全文と不完全文

英語
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英語の長文読解において、関係代名詞はとても重要なポイントです。

なぜならば、関係代名詞は2つの文をくっつけるという性質上、文が長くなる傾向にあるからです。

本日は、長文読解と切っても切れないそんな関係代名詞を、完全文・不完全文と絡めて攻略していきたいと思いますよさてみなさま以下の文。

文構造を理解しつつ適切な和訳を付けれれますですかねみなさま。

ぼくできない。

The only person who wasn’t happy with it was Miss Katherine.
(その唯一の人間、誰かは一緒に幸せではなかった、それはキャサリンさん???)

例文は、ルイス・サッカーさんのHolesより

基本は一文一動詞

当ブログではお馴染み、長文読解の基本必殺一文一動詞で文を分けて考えます。

The only person who wasn’t happy with it was Miss Katherine.
(その唯一の人間、誰かは一緒に幸せではなかった、それはキャサリンさん???)

ここで言う動詞とは、人称変化や時制変化を済ませた活用動詞のことでしたね。

wasn’t
was

活用動詞を見つけたら、一文一動詞となるよう文を分けます。

1.The only person who wasn’t happy with

2.it was Miss Katherine.

文を分けたら、それぞれに日本語訳を付けます。

1.The only person who wasn’t happy with
(その唯一の人間、誰かと言うと、一緒に幸せではなかった誰かさん)

2.it was Miss Katherine.
(それはキャサリンさんだった)

whoおさらい

whoは関係代名詞です。

先行詞の「The only person」を、whoに続く後ろの文で説明しています。

1.The only person who wasn’t happy with
その唯一の人間、それは誰かと言うと一緒に幸せではなかった誰かさん

その唯一の人間は一緒に幸せではなかった

なんか足りなくない?→不完全文

ここで、「なんか足りなくなあい?」と感じることができれば、みなさまの長文読解スキルは順調にレベルアップしておりますよ。

1.The only person who wasn’t happy with
(その唯一の人間、誰かと言うと、一緒に幸せではなかった誰かさん)

1.The only person who wasn’t happy with [???]
(その唯一の人間、誰かと言うと、一緒に幸せではなかった誰かさん)

「一緒に」とは言へ、何と一緒なのかが示されておりません。

前置詞はその名のごとく、前に置かれる単語です。

何の前に置かれるのかと言いますと、名詞の前です。

つまり、前置詞の後ろには名詞があるはずです。

しかしながら、このwithの後ろには名詞がありません。

そうです、これは不完全文です。

不完全文を完全文にする

さっき分けた「2」の文を見てみますれば。

1.The only person who wasn’t happy with
(その唯一の人間、誰かと言うと、一緒に幸せではなかった誰かさん)

2.it was Miss Katherine.
(それはキャサリンさん)

代名詞の「it」があります。

wasがあったので何も考えず「is was」でセットにしてしまいましたが。

代名詞も名詞なので、itはwithとセットにすることもできます。

だもんでitを試しに「1」の文に移動してみましたよ。

1.The only person who wasn’t happy with it
(その唯一の人間、誰かと言うと、それと一緒に幸せではなかった誰かさん)

2.was Miss Katherine.
(キャサリンさんだった)

happy withとは

ジーニアス英和辞典 より

happy 形容詞
~に満足して<about、with、in

about, with, inと共に用いると、「満足する」という意味になるそうです。

1.The only person who wasn’t happy with it
(その唯一の人間、誰かと言うと、それと一緒に幸せではなかった誰かさん)

1.The only person who wasn’t happy with it
(その唯一の人間、誰かと言うと、それに満足してなかった誰かさん)

「それ」って、なに?

1.The only person who wasn’t happy with it
(その唯一の人間、誰かと言うと、それに満足してなかった誰かさん)

じゃあ、「それ」ってなんぞや?

という話になってくるので、文の前段階を確認します。

グリーンレイクタウンで唯一の学校。

建物は古く、ボロボロです。

それを玉ねぎ売りのサムくんが、修理して直してくれました。

学校がキレイになって町のみんなも大喜び。

しかしながら、リニューアルされた学校を残念に思っている人がいました。

キャサリン先生です。

だって、修理するところがなくなると、サムくんと会う口実がなくなってしまうから。

と、そんな件りでございます。

「それ」を不満に思うキャサリン先生。

それ」とは。

そうです、「学校が修理されたこと」です。

was Miss Katherine.

「1」はそれでいいとして、今度は「2」の文が不完全文になってしまったやんけ!

と考えたみなさま。

正解です。

2.[???] was Miss Katherine.
(???は、キャサリンさんだった)

wasはbe動詞ですから、第二文型のSVCとなります。

SVCには主語Sが必要なのですが、さっきitを持ってかれたので主語がなくなってしまいました。

でもご安心を。

「1」の文をまるごと主語にすることができるからです。

主語になれるもの達

徹底例解ロイヤル英文法
主語になれる語句 より

名詞
代名詞
形容詞
分詞
動名詞
不定詞


引用語句

とは?

徹底例解ロイヤル英文法
句と節 より

いくつかの語が集まって、ある品詞に相当する働きをするものをという。
句はそれ自体に<主語+述語>を持たない。

「1」の文は、the only personという名詞と、それを関係代名詞whoで修飾する形容詞節で構成されています。

1.The only person who wasn’t happy with it
その唯一の人間誰かと言うとそれに満足してなかった誰かさん

形容詞節とは?

徹底例解ロイヤル英文法
句と節 より

形容詞節は、関係詞(who, which, that,when, whereなど)によって導かれるで、文中の名詞・代名詞を修飾する。

とは?

いくつかの語が集まって文の一部を構成するとともに、それ自体の中に<主語+述語>を持っているものをという。

つまりこの文は、

1.The only person who wasn’t happy with it

名詞 + 形容詞(節)

という、名詞句だということです。

「2」が不完全文でも大丈夫な理由

「1」の文が名詞句で、それがまるごと「2」の文の主語になる。

「2」の文が一見不完全文でも問題のないことがご理解いただけたでしょうか。

1.The only person who wasn’t happy with it(でかい名詞句S)
(その唯一の人間、誰かと言うと、一緒に幸せではなかった誰かさん)

2.was Miss Katherine.(述語V+補語C)
(は、キャサリンさんだった)

以上を踏まえまして。

本日の例文はこうしてこうだ!

The only person who wasn’t happy with it was Miss Katherine.
(ただ一人の人、それは誰かと言うと、学校が修理されたことに満足していない人、はキャサリン先生だった)

The only person who wasn’t happy with it was Miss Katherine.
(学校は生まれ変わったけれど、キャサリン先生だけはそれを残念に思っていた)

こんな解釈でいかがでしょうかみなさま!

答え合わせ。

それでは幸田さんの日本語訳と答え合わせをしてみましょう。

幸田敦子さん訳:穴 より

ただひとり、キャサリンだけは、校舎がこんなにりっぱになっても、少しも嬉しくなかった。

よいんじゃないでしょうか。

ウェイヨー!!

と、いうわけで。

例えばこれが、Iとかheとかsheだったら、間違うことはなかったでしょうね。

I→with me was
he→with him was
she→with her was
they→with them was
you→with you was

itは主格も目的格も同じ形だし、be動詞もwasなので気付き難かったかもしれません。

it→with it was

なので、今日のように「なんか足りない???」と不完全文に気付くことができれば、長文読解の精度もグンとあがっていくと思いますよ!

これからも、僕と一緒にtogetherしようぜ!

イヤですか!

そうですか!

世界の何処かでまた会いましょう!

◆本日の参考図書

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