我が人生最悪の引越しを72時間で終え、岐阜から東京に戻ったのが8月の22日。
突然の父親の訃報(とほう)を受けたのが同日。
岐阜の新居を経由し、急遽千葉へ駆けつけたのが8月の24日。
父親の葬儀を終えたのが8月の26日。
これでやっと岐阜の新居に戻って山積みの荷物を片付けられると思いきや。
大量にある親父の遺品整理でまたもや千葉に釘付けになった山羊山。
まずは数ある遺品の中のひとつ、クボタのバックホー。
バッテリー衰弱からの充電。
そして断線部分を繋いでついにバックホーのエンジンが始動。
バックホーを操る楽しさに大歓喜の山羊山。
これが私の生きる道なのかも知んない。
なーんて思ったのも束の間。
バックホー、壊れる。
バックホーを順調に壊した後は、しっかりクボタの耕運機:K700も攻略。
そしていよいよ本日は、自動車運転免許のAT限定解除をしていきたいと思いますよ!!
うちにはユニックがある
親父の遺品の中には、2tユニック車があります。
ユニック車とは、クレーンのついたトラックのことです。
こんなん。
みなさんも、一度は見たことあるのではないでしょうか。
またでけぇ遺品があったもんだな。
なーんてみなさんは思うのかもしれませんけれどもね、
僕もそう思います。
しかしながらこのユニック車。
基本はでかいトラックなだけあって、売りモンにならねえゴミを運んだり、鉄くずを運んで買い取ってもらったりと、遺品整理では大活躍の「はたらくくるま」なのです。
トラックはMT車です
そんなでかいトラックあるなら物運ぶのに便利だね。
なーんて思うのかもそれませんけれどもねみなさん。
親父のこのユニック車は、マニュアル車なんです。
だから僕は運転できません。
何でかって言うと、それは何でかって言うと、
僕の免許はAT限定だからです。
お前AT限定だったんかい
そうです。
僕の免許はAT限定です。
親父の葬式でも、遺品整理にユニック車を当然使ってくんだろみたいな話になったんですが。
親戚一同「え、お前AT限定なの?!」みたいな感じになりまして。
え、そんな驚く?って僕は逆にびっくりしましたけど。
AT限定って、世間ではだいぶ蔑まれてるんだなあとしみじみ感じてしまいましたよね。
クラッチ操作って絶対ムリだと思ってたあの頃
進学校とかはどうだか尻ませんが、平凡高校の3年生の暮れになってくると、車の教習所に通い始めたりするじゃないですか。
ほいで、学生なんでだいたい親の金で教習所通うじゃないですか。
僕もしっかりその口だったんですが、もうクラッチ操作なんてハナから絶対ムリだと思ってたんで、AT限定で通わしてもらいました。
母親にちょっとグチグチ言われましたけどね。
教習所に通おう
あれから時が経ちまして。
なんやかんやで四捨五入しておよそ25年後。
MT車を運転するため、こうして再び教習所に通うことになるのですからやはり人生はどう転ぶかわかりませんね。
車で30分くらいの教習所に申し込んで、いざ入校ですよ。
問題はクラッチとかギヤチェンジだけではなく
半クラッチで左足プルプルさせながらアクセルとブレーキを使い分け、
そのうえで対向車や標識を認識し、
交通ルールを遵守しつつ、
それでいて速度とエンジンの回転数に応じたギヤにシフトしていかなければならないなんて、
やっぱマニュアル車って欠陥テクノロジーだと思うんですよね。
男子達ならともかく、これを当時の同級生の女子達がしっかりこなしてたのかと思うと、劣等感が半端ありませんね。
さらにさらに、僕にはもっと大きなハンディがありまして。
運転してきた車がほとんど軽ワゴンとかワンボックスとかだったので、教習車みたいな、鼻の長い車って全く慣れてないんですよ。
AT限定解除の場合、4回の教習+卒検でスピード修了できます。
しかいそれは逆に言うと、4時間しか教習時間がないとゆうことです。
その間に、上述した難関をクリアしていかなければならないわけです。
もう不安しかありませんよね実際。
AT限定、笑われる
教「はい、バックして―、」
山(ギアをバックに入れる)
山「…」
教「バックだよ、バック」
山「ギアがバックに入ってるってどこかでわかるんすか?」
教「オートマじゃねえんだからw」
山「ピーピーいわないんすか?!」
教「いわねぇよw」
山(半クラしながらブレーキ踏む)
教「おい、オートマw」
山(ノックが怖いからブレーキより先にクラッチ)
教「エンブレ使えよオートマw」
S字とクランクは勘でやってる
「車体感覚」と言へば聞こえはいいですが、実際あれ勘じゃないですか。
こんくらいかな?でやってます。
ほいでたまにタイヤ擦って顔面がブルーレイ。
もういやだ!
早く卒業したい!
家に帰りたい!!
教習所ってさ、
縦列駐車と方向転換は好きです。
「そのポールとミラーを合わせたらハンドル切って」
「●個目の縁石が見えたらハンドル切って」
言う通りにやってればクリアできるし。
ただ、この教習所の、この環境にしかそのポールはないわけで、その●個目の縁石はここにしかないわけで、それを目印に縦列駐車とか方向変換できたとして、それでええんか?と正直思うことはあったりします。
あったりしますというか、今も思ってます。
卒検!!
4時間の短すぎる教習を終え、本日はいよいよ卒業検定です。
狭い教習所ゆえに3速に入れたのは1回だけ。
「直線で頑張って30km出してこうぜ区間」はありますが、まあ、とにかく30km出せば2速だろうが1速だろうが文句はあるめぇ。
教「卒検の直線では3速使ってくださいね」
え!?
そんな縛りあるならもっと3速練習させてくれたらよかったやん!
一度、「あー3速入れんでええよ」って教官いたから3速封印してたのに!
ピンチ!
山羊山ピンチ!!
ギア入ったままエンジンスタート
(ニュートラルにしなきゃいけないんだっけ、、、?)
案の定3速失敗
ほいで、直線で3速入れようと思ったら、ちゃんと失敗しましたよね。
3速入らなくって、あれ、あれ、ってやってたら何か2速に入っちゃって、ゥイーってエンジン唸っちゃって、もう顔面がブルーレイ。
まぁ、失敗しそうな予感はビチービチにしてたからいいんですけど。
よくないですけど。
踏切前左折でタイヤ擦る
踏切に向かう何の変哲もない左折で左後ろタイヤ擦る。
失敗したとき書類に「サラサラ」って何か書くのやめろ!
S字でタイヤ擦る
ザシュ
って音するよね。
苦手なところ卒検に当ててくるのかな
余裕だった縦列駐車と方向変換はなかった。
逆に苦手だったS字とクランクが出た。
「苦手なのやらせたろ」みたいな、そういう仕組なのかな。
準中の卒検に相乗り
もはや忘れかけておりましたが、卒検って、他の受験者の検定中に、後部座席に座らされるじゃないですか。
んで、僕みたいにAT限定解除の受験者ってのがいなくって、準中型免許のトラックの後ろに乗らされましてね。
僕は教習所内をグルグル回るだけなので10分ほどで終わったんですが、こっちの準中さんは実際の路上で検定やりますから、移動やら検定やらなんやかんやで1時間くらいかかるんですよ。
その間、揺れと振動で乗り心地の最悪なトラックの後部座席に座ってなきゃいけないわけですから、もうほんとに疲れた。
まじ疲れた。
どれくらい疲れたかって言うと、それはどのくらい疲れたのかって言いますと、まじ疲れた。
運命の結果発表
ギヤ入ったままエンジンかける
3速失敗
踏切前左折でタイヤ擦る
S字でタイヤ擦る
こんだけやらかしてますから、もう不安しかありません。
自分の受験番号が点灯するまで、ほんと長く感じたよね!
無事、卒検合格!!
いえーい!!
3速失敗しようがタイヤ擦ろうが合格してしまえばこっちのものです。
これで晴れて僕も、そちら側の人間ですよみなさん!
限定解除の手続きについて、所長さん自ら説明して下さいます。
所「それではAT限定解除の手続きを説明しますね」
山「はい!!」
所「幕張の免許センターに行きましたら右手にー、」
山「え!?」
教習所で限定解除が完結すると思ってた
「え!?」
教習所の卒検で合格すると、そこで何か「限定解除」的なハンコもらえるもんだと思ってましたぼく。
しかしながら、教習所では「技能審査合格証明書」がもらえるだけ。
それだけでは運転できません。
実際に運転できるようにするためには、免許センターに行って、「記載内容等変更」する必要があるんだってー。
あー、、、
それで教官が僕の住所(まだ東京)見て、「おめー、千葉の免許センターじゃ更新できねーぞ」って言ってたのか、、、
そのときは、運転で余裕がなかったってのもあり、「触らないで揺らさないで話しかけないで」と思いながら、「なんかあったら東京行きゃいーんスよねーw」って適当に応えてましたが。
こういうことだったのか。
僕のは古い免許
教「おめー、何で今更AT限定解除すんだ?」
山「2tトラック運転したっくてー、」
教「は?AT限定解除したってトラックなんて乗れねーぞ」
山「いや、自分の免許古いやつなんでー、」
教官にも勘違いした人が一人いましたが、僕の免許は法改正がなされる前の古い免許です。
改正後の免許では準中型免許を取らないと2tトラックの運転はできませんが、僕の免許は普通免許で8tのトラックが運転できてしまうのです。
うーん、恐ろしいですねー。
卍限定解除卍
免許センターで卍解。
かっこいいですね。
「卍解・羊山三速」
「卒検で失敗してましたよねw」
一応、羊山五速まであります。
五速入れたことないけど。
ホイ限定解除!!
ビャハハハハハハハハ
と、いうわけで
無事にAT限定解除した山羊山なわけなんですけれども。
卒業さしてもらっといてなんですが、こんな状態のやつが車で公道を走ってヨシと許可されるわけですから、そりやまあ事故も起きますわって正直思いました。
足るを知り、無事故無違反五穀豊穣で交通安全社会に貢献していこうと思いますよ!
そんなわけで以上、AT限定解除でいこう!!でした。
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