第4文型SVOOのDoってしってます?僕しらない。ついでに関係代名詞whatも。

外国語英語
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doと言へば、「~する」で有名な動詞です。

が、疑問文や否定文、過去時制や強調以外の、通常動詞で使ったことはあまりないのではないでしょうか。

なぜならば、よくよく考えてみれば僕がそうだったからです。

僕があんまり使ったこと無いんだから、みんなもそうじゃんきゃいやだ!やだやだ!

そんなわけでみなさま以下の文。

doの意味って知ってますですかねみなさま。

ぼくしらない。

Elya took the tiny piglet, but he didn’t see what good it would do him.
(エルヤは小さな子豚を取ったがしかし、それが彼にするであろう何かいいことを見いだせなかった???)

例文は、ルイス・サッカーさん Holesより

長文読解の基本は一文一動詞

お馴染み長文読解基本の一文一動詞で文を分けてみましょう。

Elya took the tiny piglet, but he didn’t see what good it would do him.

動詞は、

took
didn’t see
would do

です。

これらの動詞を基準に、文を分けます。

Elya took the tiny piglet,
(エルヤは小さな子豚をとった)

but he didn’t see what good
(しかし彼はなにか良いものを見て理解できなかった)

it would do him.
(それが彼にするであろう)

一文一動詞って、なに?

という方は以下の記事が役に立ったり、立たなかったりするかもしれません。

文の前後関係

ここで文の前後関係を確認しておきます。

年の差はあれど、仲良しのエルヤとゼローニおばさん。

意中の女の子、マイラへの恋心を相談したけれど、ゼローニおばさんはやめとけという。

思わぬ反対に落ち込むエルヤ。

ちょっと申し訳ない気持ちになって、ゼローニおばさんはエルヤに提案をします。

生まれ損ないの子豚を連れて山を上り、沢の水を飲ませろという。

と、そんな件りございます。

「~する」でもいいけれど。

正直、doを「~する」でもなんとなく意味は通じるんですけれどもね。

Elya took the tiny piglet,
(エルヤは小さな子豚をとった)

but he didn’t see what good
(しかし彼はなにか良いものを見て理解できなかった)

it would do him.
(それが彼にするであろう)

でも、このdoの文型はなんなのか?

って話なんですよ。

SVOのdo

動詞doには、第3文型SVOのdoがあります。

ジーニアス英和辞典 より

do:SVO
人が、行動や仕事などをする

第3文型SVOであれば、目的語のOは行動や仕事などの事物です。

少なくとも、人であることは非常にレアです。

しかしながら、本日の例文のdoは、人を目的語にとっているようです。

it would do him.
(それが彼にするであろう)

人を目的語にとるなら、第4文型SVOOのdo

人を目的語にとりたいなら、第4文型SVOOのdoである必要があります。

ジーニアス英和辞典 より

do:SVOO
事物が、人に害・益をもたらす

しかしながら、この場合でも人が単独で文を成立させることはできません。

人にもたらされる、害や得など、もうひとつの目的語が必要となります。

it would do him.
(それが彼にするであろう)

そうすっと、

この文なにか足りなくない?

って話になってくるわけなのでございますね。

文の要素が足りない時は

僕のブログを読んでくださっているダイナマイト・完全・イングリッシュ・エリートのみなさんにはもうピンときてるかもしれませんが。

文の要素が欠けている時は、省略・移動を疑うのでしたね。

関係代名詞のwhat

表現のための実践ロワイヤル英文法
関係代名詞 より

「~するところのもの」という意味を表すのに、それ自身の中に先行詞を含んだ関係代名詞whatがある

これまで登場してきた関係代名詞はthatばかりでしたが、thatには先行詞が目印としてありました。

しかしながら、whatには先行詞(the thing)を含むため、今まで目印としてしてき先行詞はありませんのでご注意です。

きょうの例文で考えますと、

Elya took the tiny piglet, but he didn’t see what good it would do him.
(エルヤは小さな子豚を取ったがしかし、それが彼にするであろう何かいいことを見いだせなかった???)

what good=何かいいこと、何か利益となること

と考えておけばよいでしょう。

つまり、この文には、

it would do him [what???].
(それが彼にするであろう何か

what good(なんかいいこと)という直接目的語が欠けていたということなのであります。

欠けてる部分を補う

「3」の文に、欠けていた「what good」を補いましたよ。

1.Elya took the tiny piglet,
(エルヤは小さな子豚をとった)

2.but he didn’t see what good
(しかし彼はなにか良いものを見て理解できなかった)

3.it would do him what good.
(それが彼にもたらすであろう何かいいこと)

以上を踏まえまして。

Elya took the tiny piglet, but he didn’t see what good it would do him.
(エルヤは小さな子豚を取ったがしかし、それが彼にするであろう何かいいことを見いだせなかった???)

●ポイント
・本日のdoはSVOじゃなくってSVOO
・SVOOのうち、直接目的語が関係代名詞whatで移動されている

上記2点踏まえまして、本来の形に戻してみましょう。

Elya took the tiny piglet, but he didn’t see what good it would do him what good.
(エルヤは小さな子豚を手に取ったが、それが彼に何の得があるのか見いだせなかった)

こんな解釈でいかがでしょうかみなさま!

答え合わせ。

幸田さんの日本語訳を見てみましょう。

幸田敦子さん訳:穴 より

エリャはのけものにされてる赤ん坊豚を抱き上げた。でも、これをもらっても何の役に立つのだろう?

物語風に「彼」じゃなくて本人視点になってますが。

子豚がなんの利益をもたらすのか?

というところが押さえられてればいいんじゃねえかなって思いますよ。

ウェイヨー!!

と、いうわけで。

以上、よく目にするけど意外と通常動詞としては使わないdoでしたー。

●本日の参考図書

英語学習で一番大切なことって知ってます?ぼくしってる。本出してるし

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