苦手なスペイン語の過去時制を徹底攻略 点過去・線過去・過去完了ーぅ

スペイン語外国語
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スペイン語には様々な時制があります。

その中でも、線過去・点過去・現在完了あたりは苦手な人も多いのではないでしょうか。

なぜならば僕が苦手だからです。

僕が苦手なものはみんなも苦手じゃなきゃいやだ!やだやだ!

そんなわけで以下の文、時制を踏まえて文構造の理解は余裕でできますですかねみなさま。

ぼくできない。

El año pasado me mudé a una ciudad donde había vivido cuando era estudiante.
(学生の時に住んだことのあった街に引っ越しました)

口が覚えるスペイン語 より

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点過去おさらい

まずは点過去のおさらいです。

点過去とは。

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法点過去の用法 より

点過去は行為や出来事、事実を「完了したこと」として述べる時に使われます

「動作が完了していること」が点過去の基本です。

線過去おさらい

続いて線過去。

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法点過去の用法 より

線過去は、過去の一時点における状況や過去の習慣を表したり、また、現在の事柄を婉曲に述べたりする場合に使われます

線過去の基本は、過去の「繰り返し」や「習慣」「状況」です。

点過去・線過去の使い分け

点過去と線過去の使い分けのポイントは以下です。

点過去
動作が完了しいる。

線過去
動作が完了していない。
動作の完了に焦点が置かれていない。
定期的に繰り返される習慣的行為。
一定時間継続される状態。

さらに理解を深めたい方は、こちらの記事が役に立つかもしれません。

現在完了おさらい

時制的に過去ではありませんが、苦手なのでおさらいしておきましょう。

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法現在完了の用法 より

直説法現在完了は、主に現在の時点で完了している事柄を表します。

現在完了のコツは、「~して今に至る」「~になって今に至る」のように、日本語訳をする時に「今に至る」と添えてあげるとだいたいうまくいきます。

点過去や線過去との違いは、「今と繋がっているかどうか」です。

例えば、

「3年前までスペイン語を習っていました。」

という場合。

ブランク3年あるからもう忘れちゃったよ…→3年前のスペイン語学習が現在につながっていない→線過去
ブランク3年あるけどスペイン語バリバリいけるよ!→3年前のスペイン語学習が現在と繋がっている→現在完了

このように、過去の動作や状態、動作の結果が現在にも余韻が残っていれば、現在完了と相性がよいわけです。

過去完了おさらい

そして過去完了形もやっときましょう。

NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法過去完了の用法 より

主節の時制が過去時制の時、従属節の動詞の時制は、次のように変わります
主節の動詞が点過去→従属節の動詞の時制:過去完了

過去完了形の用法のひとつとして、

主節の動詞が点過去→従属節の動詞は過去完了

と覚えておきましょう。

以上を踏まえまして。

本日の例文を見てみましょう。

El año pasado me mudé a una ciudad donde había vivido cuando era estudiante.
(学生の時に住んだことのあった街に引っ越しました)

 

まずは一文一動詞の法則に従って文を分けます。

1.El año pasado me mudé a una ciudad

2.donde había vivido

3.cuando era estudiante.

 

文を分けたらそれぞれの文を和訳して役割を考えます。

1.El año pasado me mudé a una ciudad:主節
(去年私はひとつの街に引っ越した)

2.donde habíavivido:従属節の主節
(私が住んでいた場所)

3.cuando era estudiante.:従属節の従属節(ややこしい)
(私が学生だったとき)

 

それぞれ意味が把握できたら時制を見てみましょう。

1.El año pasado me mudé a una ciudad:主節・点過去
(去年私はひとつの街に引っ越した)

「引っ越し」という行為は終わってるので点過去です。

2.donde había vivido:従属節の主節・過去完了
(私が住んでいた場所)

主節の動詞が点過去なので、「時制の一致」のための過去完了形ですね。

3.cuando era estudiante.:従属節の従属節:線過去
(私が学生だったとき)

「学生だった」は学生という「状態」であり、習慣的行為という側面があります。

また、例文中では卒業など「学生でなくなった時点」に言及がされていないので、「完了」という部分に重点がおかれていません。

そのため、過去完了ではなく線過去が適切であると考える事ができますね。

 

以上を踏まえまして!

El año pasado me mudé a una ciudad donde había vivido cuando era estudiante.
去年とある街に引っ越したんだ(点過去)、かつて住んでた街に(過去完了)、それは学生だった期間(線過去

ウェイヨー!!

と、いうわけで。

過去時制、多少は整理できましたですかねみなさま。

一回ではなかなかむつかしいね…という方は、以下の日本語からスペイン語を組み立てるトレーニングを試してみるとよいかもしれません。

去年とある街に引っ越したんだ、かつて住んでた街に、それは学生だった時

詳細は拙著「外国語の筋肉」に譲りますが、スペイン語を日本語にする和訳よりも、日本語からスペイン語を組み立てる方がしっかりとした文法力や単語力が身につくからです。

山羊山流・外国語の筋肉」ではこれを「発筋トレーニング」と呼んでいます。

「勉強しているのになかなか外国語が身につかない」と悩んでいる方は、もしかしたらこの発筋トレーニングが足りていないかもしれません。

スペイン語ステップアップのため、発筋トレーニング試してみて下さいませ。

以上、スペイン語の過去時制を徹底攻略!でした。

 

本日の参考図書

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