先日、AT限定を解除して、無事に親父の遺品であるユニックを運転できる身となった山羊山ですが。
「合法的に運転できること」と、「そつなく運転できること」は全くの別問題なわけです。
本日はペーパートラッカー山羊山が、2tユニックで公道に出てみようと思いますよ!
まずはお庭で
昨日今日AT限定解除した魔法おじさんが、いきなり公道に出たところで事故して死にます。
教習所で乗った車だって、トラックじゃなくって乗用車なんですから。
教習所にトラックとかも置いてあったんで、強い希望を出せばトラックでも教習受けれたんですかね。
まあ今更ですが。
だもんで、まずはお庭でコソコソ練習しようと思います。
幸いなことに、実家のおにわにわにわにわとりがおりまして、すももももももももももも。
前に出たり後ろに下がったり、左右に寄せれる若干のスペースもありますから、トラック操作に慣れるための練習をすることが可能なのです。
前に出て、後ろに下がりつつ左に寄せたり、

右に寄せつつ前に出て、後ろに下がったり。

まずは地道にトラックに慣れる練習を積み重ねていきますよ!
ほいで今振り返ってみると、この練習すんごい役に立ったと実感してます。
出先で車庫入れとかあっても、意外と怯まずスムーズにできましたもん。
猫もやれやれ
実家には親父が可愛がってた猫が二猫います。
猫はどうやらトラックのやかましい音が嫌いなようで、僕がトラックに乗ってエンジンをかけると、「またアイツのアレかよ、、、」みたいな顔して、これ見よがしにトラックの前を横切って、そしてどこかへ消えていきます。
話を聞く限り、親父には随分と懐いてたみてーだが、なんか、可愛くねーなお前ら!
いきなり最大の難関
家の前の道は細いです。
めちゃくちゃ細いです。
どのくらい細いかって言うと、それはどのくらい細いのかって言いますと、マジ細い。
ハイスクール卒業後の、免許取り立ての友人に「お前ん家車で行きたくねえw」って言われるほど細いです。
細いだけならまだしも、お向かいさんがビチービチにブロック塀を建ててくださっているおかげで、2tトラックで出ようものならもう一切の遊びがないビチービチ出庫となるわけでございます。
右はビチービチ

左もビチービチ

家の庭が練習場で、そして家の前の道がそのまま最大の難関になっているという、なんとも贅沢な欲張りセット。
公道デビュー!
うちの可愛くない猫の話しじゃないですけど、トラックのエンジン音って心地よいものではありませんよね。
ご近所さんの目(耳?)もありますから、あんまブンブンピーピー鳴らしながら練習するのも気が引けるじゃないですか。
なので1週間ほどかけて、毎日少しずつ少しずつ練習して慣らしていきました。
前へ後ろへ左へ右へ。
そしていよいよ今日が公道デビュー。
緊張感ビチービチでしたが、家の周りを一周する、5分ほどの初ユニック・ライディングを無事に終えてきましたよ!
誰も教えてくれないトラックの乗り方①1速は使わないよ
親父のユニックは、6速マニュアル車です。
ギアを左上にスコッってやるとバックで、左下にスコッってやると1速です。
1速があったら、1速使うじゃないですか。
でもこの1速がですね、なまら遅いんですよ。
どんだけ回転数上げても「ウ”ー」って唸るばっかりで全然進まないんですよ。
例えばT字路で一時停止するとするじゃないですか。
ほいで1速発進して左折するとするじゃないですか。
もうその左折の途中で、2速にギヤチェンジしないといけないくらいに遅いんですよ。
でもハンドル回しながらギヤチェンジなんてやってられないじゃないですか。
だもんで一時停止からの右左折は、毎回毎回「ごめんなさいごめんなさいw」って泣いて謝まりながら後ろの車に排気ガスを浴びせかけつつ嫌がらせみたいなチンタラ運転してましたよ。
ゴーグルで検索して、「トラックの発進は通常2速」という常識を知るまで、かなり迷惑なトラック野郎でしたよ僕はその節はすみませんでしたみなさま!
これ、1速発進事案を減らすためにも、ギヤの表示を「1速」じゃなくて「Low」とかにして、ほいで「2速」を「1速」にした方がいいんじゃねえかなって思うんですけど、どうですかね全国のトラック野郎のみなさま。
誰も教えてくれないトラックの乗り方② 走行中は1速・2速にギヤ落とせないよ
一時停止線で停まって、右左折する場面ってあるじゃないですか。
そういう場面で、停止してからギアをガチャガチャやるのが嫌だったので、減速してく段階でギアを1速に入れようとしたんですよ。
したらギヤが「ギヤーw」って鳴いて1速に入れられないんですよ。
じゃあもう2速でいいやって思って2速に入れようとするんですけど、2速にも頑なに入らないんですよ。
もうわたわたパニックになって鬼の半クラッチで4速発進ですよ。
いかんこのままではいつか事故って死ぬと思い、脇に止めてギヤチェンジの練習するんですけど、停まってると2速にアッサリ入るんですよ。
なんだ入るじゃん、と思ってまた運転再開するんですけど、動いてるとやっぱり2速に入らないんですよ。
もしかしたらこれは親父のユニックのクセなだけなのかもしんないんですけど、「トラックは停止してないと1速と2速にギアは入れれれないのかもしんない」というのが僕の結論です。
誰も教えてくれないトラックの乗り方③ 2速と4速間違えないでね
これも車によってクセがあるのかもしれませんが、親父のユニックは、ギアレバーで2速と4速の並びの間隔が微妙に近いです。
公道デビューしてから2日くらいは、2速のつもりが4速で運転してましたからね。
つまり、2速3速すっ飛ばして、1速→4速ってことです。
1速は激遅だし、2速(実は4速)はガクガクするしで「なんだこの最高にストレスフルなマシーンはトラックなんて絶対買わねえ!」って思ってました。
やっぱりトラックの輸送能力は高い
そんなこんなで、トラックのクセも掴みつつ、どうにかこうにかユニックを運転できるようにもなってきた今日このごろ。
「こんなんもあったんかい」みたいな親父の遺品たちもまた、日々生まれでてきています。
そんなゆうぞうむぞうを金属スクラップ屋さんとか自治体のゴミセンターとかに運び込んでいるのですが、やはり「トラックがあってよかった」「トラックを運転できるようにしてよかった」と切実に思います。
運搬能力が段違い。
ノアで頑張ってゴミ運んでも50kgとかだったんですが、ユニックで行くと200kgを余裕で超えますからね。
そして、家からどんどん物が無くなり、スッキリしてゆくさまを眺めるのも、最高に気持ちがよいです。よいよい。
やはり自分はミニマリストなんだなあと、しみじみ思いました。
と、いうわけで
バックホー、手押し耕運機に続き、まだまだヨチヨチ歩きではございますが、2tトラックも乗れるようになってきた山羊山。
親父の死をきっかけに様々な挑戦が続いておりますが、父親の死というのは、やはり人生への影響がでかいですね。
親父に言わせれれば、「俺が死なんと動かんのかいw」って感じなんでしょうけれども。
普通に生きていれば触れることのなかったこれらの経験も、親父の遺言と思って大いに挑戦していこうと思いますよ!
そんなわけで以上、ユニックすごい!でした。
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