スペイン語の点過去と線過去の使い分けで悩む人は多いと思います。
なぜならば僕がそうだからです。
僕が悩むところはみんなも悩むのです。
そうじゃなきゃいやだ!やだやだ!
あ、さて以下の文、点過去と線過去の使い分け、説明できますですかねみなさま。
ぼくできない。
Tenía que hablar con ella, pero no pude; tuve que ir al 10 médico.
(彼女と話さなければならなかったけれど、できませんでした。病院にいかなければいけなくて)
口が覚えるスペイン語 より
点過去のおさらい
まずは点過去のおさらいです。
点過去とは。
NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法点過去の用法 より
点過去は行為や出来事、事実を「完了したこと」として述べる時に使われます
「行為が終わっていること」が点過去の基本です。
線過去のおさらい
続いて線過去。
NHK出版 これならわかるスペイン語文法
直説法点過去の用法 より
線過去は、過去の一時点における状況や過去の習慣を表したり、また、現在の事柄を婉曲に述べたりする場合に使われます
線過去の基本は、「繰り返し」や「状況」です。
個別に注目すべき動詞
ここまでは点過去と線過去の基本を説明してきましたが、動詞ごとに考えたほうがよいパターンもあります。
本日の例文にある、「tener que」もそのひとつです。
Tenía que hablar con ella, pero no pude; tuve que ir al 10 médico.
NHK出版 これならわかるスペイン語文法
注意すべき動詞 より
点過去、線過去の使い分けについて、個々の動詞に注目して考えた方がよい場合もあります。
tener que
点過去「~すべきだったので実行した」
線過去「~すべきだった(実行したかどうかには言及しない)」
これだと話がシンプルで学習する側としては助かりますね。
動作を実行した→点過去
動作を実行したかどうかには言及しない→線過去
以上を踏まえまして
本日の例文を見てみましょう。
Tenía que hablar con ella, pero no pude; tuve que ir al 10 médico.
(彼女と話さなければならなかったけれど、できませんでした。病院にいかなければいけなくて)
「彼女と話す必要があった」けど、「できなかった」
実行されてないのでTenía queは線過去。
一方でtuve queが点過去なのは、動作を実行したから。
「病院に行く必要があった」→「実際に行った」ということなのでしょう。
こんな解釈でいかがでしょうかみなさま!
と、いうわけで。
何となく苦手だった点過去・線過去も、基本をおさえつつ、かつ注意すべき動詞を把握しておけばまあまあ対応していけそうですね。
廣康好美先生のこれならわかるスペイン語文法には、その他注意すべき動詞も解説してありますので、興味がある方はチェックしてみてください。
興味ないですか?
そうですか!
私は悲しい!
そんなわけで以上、線過去と点過去の使い分け!でした。
本日の参考図書